そろいの法被で舞台を飾る宇検村出身者たち
喜界会の踊り「イエライシャン」が華やかに
久永さとみさんの歌声に盛り上がる会場
本場大島紬を販売するスタッフら
【東京】東京奄美会(井上脩士会長、泰良宗男幹事長)は、「2023年賀詞交歓会」を15日、東京都台東区の上野精養軒でコロナ禍により、3年ぶりに開催した。会場は鹿児島、奄美からの来賓をはじめ、関東在住者合わせ280人の盛況ぶり。出席者たちは「奄美群島日本復帰70周年」の年頭を、島口を交わしながら堪能していた。
全員での郷土遥拝に続いて、泉信介・東京龍郷会会長の開会宣言で第1部の式典がスタート。出席者を前に井上会長は、参加者、運営担当者に感謝を述べ「3年ぶりの開催を大変うれしく思います」と笑顔であいさつした。政界からも多くの来賓が列席。三反園訓衆院議員が「今は政治の力が試されている。第二の故郷・奄美のため精いっぱい頑張っていく」などと述べた。また、保岡宏武衆院議員も「私は奄美100%の男です。奄振法の再延長に全力で取り組んでまいります」と語り掛け、大きな拍手が送られていた。
ほかに、塩田康一鹿児島県知事、里見隆治参院議員、高岡秀規徳之島町長(鹿児島県町村会会長)が登壇。県の医療や観光・農業問題、奄美群島日本復帰70周年等に来賓の言葉を寄せた。スポーツ界からも新極真会の入来建武さん、アトランタ五輪代表の西見健吉さん、元埼玉西武ライオンズ球団監督の田邊徳雄さんらが来賓席についた。
第2部は、福山幸司さん、平久美さんの祝唄(長朝花節)を口火に、原口悟郎・関東鹿児島県人会連合会会長の乾杯の音頭で、懇親会に。その後、各郷友会が自慢の唄や踊りなどを披露、華やかな芸能祭となった。舞台では、MAYURA∞三界さん(三界稔さんの孫)、成瀬茉倫さん、久永さとみさんも熱唱。芸能祭に花を添えた。
「奄美会はこうでなければね」と世田谷区から参加した60代男性が話すよう、その後、総踊りへ。大江修造・東京奄美会顧問の閉会の辞、森眞一・同顧問の万歳三唱で盛会の中、幕を閉じた。
会場となった上野精養軒の2階では「2023年本場奄美大島紬新春販売会in東京」が15、16日に行われ、反物(約150反)や小物など多数取りそろえられた。本場奄美大島紬販売協同組合の元雅亮理事長は「東京奄美会賀詞交歓会に合わせたのは初めて。恒例になればいいですね」と期待していた。