3年ぶり大島地区高文祭 徳之島町会場

「2023かごしま総文」のテーマソング『にじいろの結晶』の合同演奏・全体合唱も=18日、徳之島町文化会館

「かごしま総文」テーマ『にじいろの結晶』合同演奏・合唱も

【徳之島】第32回大島地区高校総合文化祭「おおしま総文2022徳之島大会」(県高校文化連盟主催)が18日、徳之島町文化会館であった。同地区内の9校の代表約200人が参加。「紬《つむぐ》~語り継がれるシマの音色をわーちゃの心に~」をテーマに書道や絵画など作品展示、吹奏楽や郷土芸能などの舞台発表で芸術・文化活動の成果を披露しあった。

新型コロナウイルス感染症の影響で第30回、31回についてはweb開催、対面式は3年ぶり、徳之島会場は4年ぶり。県高文連の玉利博文大島支部長(徳之島高校長)は開会式でロシア―ウクライナ戦争の勃発や核兵器使用の恐怖、原油・穀物など価格高騰などを例に「このような時代だからこそ、皆さんが創造する芸術・文化は必ずや人々の希望の光に」。生徒実行委員長の永喜陽菜さん(同校2年)も「互いの島の文化活動にふれ、今後の活動に生かす新たな発見を」と呼び掛けた。

舞台発表は奄美高校郷土芸能部の「奄美の音色(シマのおと)」の披露で開幕。各校の吹奏楽部の演奏やエイサー、ヒップポップダンス、放送部の語りなど多彩な13のプログラムで競演。フィナーレの合同演奏では、7月29日~8月4日に本県である第47回全国高等学校総合文化祭「2023かごしま総文」のテーマソングに採用された『にじいろの結晶』(作曲・上原奈々さん=大島高1年)の合同演奏と合唱で締めくくった。

並行してロビーでは今年度県高校美術展「準大賞」を射止めた大島高・盛こころさん(1年)の油絵『インコの大暴走』をはじめ、県高校揮毫(きごう)大会の「高文連賞」の1人で来年度全国大会出場権を得た原二葉さん(同校2年)の創作作品、県高校写真展で「高文連賞」の水田彩萌さん(徳之島高1年)の作品「キビかつぎ競争」なども注目を集めた。ほか、大島高茶道部員らの提茶実演もあった。

書道作品を出品した大島高の山下優美さん(2年)は「それぞれの作品に込めた作者の気持ちも聞けて良かった。書は自分との闘い。交流で学んだことを今後の部活や勉強にも生かしたい」と話した。

前日17日は書道揮毫大会と美術実技講習会でも交流した。