奄美大島で2回目の「サシバ全島調査」

23人が参加した、「サシバ全島調査」の事前説明会

今回は定点調査で
事前説明会 島内外から23人参加

 2021年11月以来2回目となる奄美大島での「サシバ全島調査」が20、21日、奄美大島各所で行われる。前日の19日、奄美市住用町のマングローブパーク駐車場で事前説明会が開催され、調査員ら23人が参加した。

 全島調査には、島外から公益法人の「アジア猛禽=もうきん=類ネットワーク」(山﨑亨会長)、「(財)日本鳥類保護連盟」、「(財)日本自然保護協会」、「(財)日本野鳥の会」メンバーのほか、関西からも関係者が参加。島内からは「環境省奄美野生生物保護センター」、「NPO法人奄美野鳥の会」(永井弓子会長)、「奄美の自然を考える会」(森山力藏会長)メンバーらが参加した。

 21年の調査は、あらかじめ決められたルートに沿って出現数などを調査するラインセンサス法で調査を実施。今回は、眺望の良い調査地点からの定点調査にて、照葉樹林生息密度調査を行う。

 山﨑会長は「今回は定点調査により、奄美のどのような場所を利用しているか、環境的に優れている部分は何かを調査する」と話し、「みなさんの協力で再び調査できることはありがたい」とあいさつした。

 20、21日の調査は、宇検村の赤土山展望台や龍郷町の自然観察の森ドラゴンとりでなど15カ所で、午前9時~午後3時に実施予定となっている。

 地域住民への啓発活動も目的とし、一般の参加も呼び掛けている。また、山崎会長とサシバ愛護会関西~奄美ネットワークの与名正三さんは、崎原小(奄美市名瀬)、宇宿小(奄美市笠利町)、龍郷小(龍郷町)、阿室小(宇検村)で「サシバの出前授業」を行い、児童に調査への参加を呼び掛けている。