本格焼酎鑑評会

6人の審査員が今年の焼酎の出来を審査した

黒糖26点が出品
「各社の特徴、出ていた」

 【鹿児島】2022酒造年度(22年7月―23年6月)県内で製造された本格焼酎の出来ばえを評価する県本格焼酎鑑評会が鹿児島市の県酒造会館であった。

 県酒造組合が本格焼酎の酒質向上を目指して毎年実施している。サツマイモは19日、黒糖、米、麦は20日と原料別に実施され、128製造場から215点の出品があった。奄美の黒糖焼酎は14製造場、26点だった。

 昨年の33点から7点の減少。「黒糖全体の出荷量が減っており、新酒を作らなかったメーカーもあった」と田中完専務理事。新型コロナウイルス感染防止のための飲食店の酒類提供の制限はなくなったが、外食の頻度、大人数での会食機会が以前の水準にもどっていないことなどを減少の要因に挙げる。一方で質や好みを重視する傾向があり「消費者のニーズやトレンドを情報収集して、戦略を練ることが求められている」と述べていた。

 審査は、熊本国税局の木村創鑑定官室長を審査長に、県工業技術センター、鹿児島大から6人が担当した。今回が2回目の審査長となる木村室長は「黒糖にも旬があって、搾りたてで作ると黒糖の特徴がよく分かって面白かった」と感想。「香りを出すもの、甘み、うまみを出すもの、各社の特徴がよく出ていた」と分析していた。

 表彰式は2月10日、鹿児島市の城山ホテル鹿児島である。