武道から平和を学ぶ

試し打ちで新聞紙を切断する生徒=和泊町=

 

城ケ丘中で出前授業「なぎなた」指導
沖高教諭

 

 【沖永良部】沖永良部高校教諭による「なぎなた」の体験授業が19日、和泊町立城ケ丘中学校(大野暁校長)であった。全校生徒37人が参加し、なぎなたの基本動作や武道の心得を学んだ。

 沖高では、教育振興事業の一環として島内の中学校で出前授業を行っている。今回、保健体育科教諭でなぎなたの競技歴40年の村松陽子さん(49)が講師を務めた。

 最初に武道について講話。「武」の文字は、武器を意味する「戈(ほこ)」と「止」の二つの文字を組み合わせてできていると説明した上で「戦いのない平和な社会にする過程を学ぶことが武道である」と述べた。

 実技では、基本動作や面打ちの仕方を指導。生徒らは新聞紙に向かって試し打ちを行い、大きな掛け声とともになぎなたを振り下ろすと、新聞紙がきれいに裂けた。

 城ケ丘中2年生の宗大翔さん(14)は「先生の迫力がすごかった。新聞紙がきれいに切れた瞬間、なぎなたと自分が一体になった感じがした」と話した。

 指導した村松さんは「なぎなたの存在を知らない人もいるので、出前授業を通して生徒たちが少しでも興味を持ってくれれば」と語った。