「科学のお姉さん」五十嵐美樹さんによるステージショーが会場を盛り上げた(21日、奄美パーク)
ペダルをこいで電力を発電する「人力スロットカーレース」を楽しむ児童たち(同)
「みらいのために、今すぐはじめよう!省エネ・再エネ」――。県主催「カーボンニュートラルフェアinあまみ」が21日、奄美市笠利町の県奄美パークで開催された。地球温暖化、カーボンニュートラル(CN)に関する実験・体験イベントで、水素で稼働する燃料電池自動車(FCV)の展示、電気自動車(EV)の試乗なども展開。家族連れを中心に大勢の参加者が来場した。
2022年度「カーボンニュートラル普及啓発事業」の一環。地球温暖化の現状や温室効果ガスの排出削減、気候変動に対応する必要性など県民への理解を深め、50年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロとするカーボンニュートラルの実現へ向けた機運醸成が目的。昨年11月には、鹿児島市の県民交流センターで同イベントが開催された。
初日のこの日、地元の大笠利わらべ島唄クラブがオープニングを飾り開幕。ステージイベントでは「科学のお姉さん」として活躍する五十嵐美樹さんが登場し、風船を用いた水素や炭素による科学実験、ダンスパフォーマンスなどを披露。科学を楽しく分かりやすく伝える内容に、子どもたちを中心に会場は盛り上がった。
ほかにも、▽ペダルをこいで電力を発電する「人力スロットカーレース」▽会場を巡りキーワードを埋める「CN謎解きラリー」▽工作教室―など開催。県の燃料電池自動車の展示や電気自動車の試乗、フリーマーケットも開かれるなど、家族で楽しめる多彩なイベントが展開された。
奄美市名瀬から参加した川畑龍翔君(10)は「理科の実験が好き。学校で習った二酸化炭素の紹介や、水素と炭素を混ぜた液体で風船を割った実験がすごかった」とイベントを満喫した様子だった。
同フェアは22日も奄美パークで、午前10時から午後4時まで開催される。入場無料。