大島紬で登院も

左から宮路拓馬衆院議員、保岡宏武衆院議員、太栄志衆院議員、三反園訓衆院議員

 

通常国会召集 和装振興議連の国会議員ら

 

 

 【東京】第211回通常国会が召集された23日、超党派の和装振興議員連盟の国会議員らが和服姿で当院した。開会式後は、コロナ禍により中止されていた集合写真が3年ぶりに復活した。同議連に所属している、自民党の保岡宏武衆院議員(比例九州ブロック)は、大島紬で登院。寒空にも晴れ晴れとした表情で、決意を新たにしていた。

 保岡議員は、初当選後の2022年に続き、父親(故保岡興治衆院議員)が長年愛用した大島紬で赤じゅうたんを踏んだ。その後、国会議事堂の正面玄関前での集合写真に、笑顔で臨んだ。「大島紬に袖を通し、身も心も引き締まる思いです。いよいよ覚悟を持って挑んでいくことが見えてきた。課題に真正面から取り組みます」と語った。

 今国会は、防衛費の増額や23年度予算案の成立などが主なテーマ。与野党間で激しい論戦が予想される。一方、奄美関連では、復帰70周年、奄美群島振興開発特別措置法も期限を迎える。保岡議員は「先人の思いを振り返り自分たちのアイデンティティーを確かめられる『復帰70周年』と未来へつないでいく『奄振延長』がある勝負の年になる」と意欲を示していた。

 一方、三反園訓衆院議員(鹿児島2区・無所属)も大島紬で登院。「子育て支援、高齢化支援のため力を注ぎたい」と抱負を述べていた。ほか、鹿児島県関係では、宮路拓馬衆院議員(鹿児島1区・自民党)、沖永良部島出身の太栄志衆院議員(立憲民主・神奈川13区)が和やかな雰囲気の撮影会に参加した。

 同議員連盟は、鹿児島1区の故保岡興治衆院議員が大島紬を着用して登院したことを機に発足。日本人の倫理観を再確認して国政にあたる気持ちの醸成と和装振興を目的に、和装での登院を呼び掛けるもの。毎年通常国会の開会式に合わせて撮影会を実施している。