希少動物「夜も守って」

中島会長(左2人目)ら関係者3人が奄美野生生物保護センターを訪れ、回転灯を寄贈した

生物保護センターへ回転灯寄贈
地区郵便局長会

 奄美群島内の郵便局でつくる「奄美地区郵便局長会」(会長・中島秀一東城郵便局長)は25日、アマミノクロウサギをはじめとする希少生物の交通事故防止に役立ててもらおうと、大和村の環境省奄美野生生物保護センター(阿部愼太郎所長)に「ソーラー充電式回転灯」8個を贈った。

 希少動物が往来する路上などに設置しているロードキル対策のための「啓発看板」に取り付け、夜間でも視認性を高めてもらおうと寄贈。回転灯は赤・黄の2色を各4個。辺りが暗くなると自動で作動し、点灯を始める仕様となっている。

 費用は九州郵便局長会の活動費を受けて捻出。所属する世界自然遺産推進共同体(代表・久見木大介日本航空㈱鹿児島支店長、事業所67社)を通じて届けた。

 同センターであった贈呈式には、中島会長、大島東部会部会長の屋井智昭大和郵便局長、同共同体の栄正行事務局長の3人が訪問。阿部所長に回転灯を手渡した。

 阿部所長は「アマミノクロウサギのロードキル件数は昨年、過去最高を更新している。事故を減らすためにはみんなの協力が欠かせない。(回転灯は)夜間のドライバーにも認識してもらえるよう役立てたい」と感謝。中島会長は「近年、観光客が増え交通事故も増えていると聞いた。夜間でも目立つように回転灯を選んだ。地域住民への啓発にもなれば」と期待を込めた。

 同局長会の地域貢献活動は毎年恒例。直近では昨年3月、大和村に自動撮影カメラ3台を寄贈している。