箱根駅伝の覇者 駒沢大陸上部〝凱旋合宿〟入り

箱根駅伝で2年ぶり総合優勝、学生駅伝3冠を達成して徳之島に〝凱旋合宿〟入りした駒沢大陸上部一行=25日、徳之島空港で

徳之島に8年目
大学駅伝3冠、連覇期待も

 【徳之島】今月2、3日の第99回「箱根駅伝」で2年ぶり8度目の優勝を果たし、大学駅伝3冠を達成した駒澤大学陸上部(大八木弘明監督)の選手・スタッフ一行が25日、徳之島・天城町に〝凱旋合宿〟入り。徳之島空港での歓迎レセプションでは、町側が特産品のタンカンなどを贈って祝福。直近の各個人レースでの活躍、未踏の〝駅伝3冠の連覇〟への闘志も示した。同島合宿は8年目。31日まで。

 駒沢大は、関東の大学対抗の箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)で復路、往路ともトップを譲らず2年ぶり8回目の総合優勝を果たした。昨年の出雲全日本大学選抜駅伝と全日本大学駅伝も制覇、大学駅伝3冠(史上5校目)を達成した。

 合宿一行は、大八木監督(65)らスタッフ4人と、箱根駅伝に出場した▽田澤簾(2区・4年生)▽山野力(9区・同)▽青柿響(10区・3年生)▽鈴木芽吹(4区・同)の4選手を含む部員11人の計15人。

 空港では、天城町関係者らが歓迎と祝福と併せ、3月末で勇退する大八木監督を称えねぎらう横断幕を掲げて出迎えた。同町の院田裕一教育長は歓迎あいさつで「(史上初の)3冠の連続達成にも期待し、これからもワクワク・ドキドキしながら応援をしたい。徳之島で練習を積み重ね、次ぐ諸大会にスタートを」などとエールを送った。

 8年間、同島合宿を率いてきた大八木監督は「選手たちは合宿で(ハーフやマラソンなど)個々の試合に向けて頑張っていきます。暖かい徳之島でしっかりと練習して結果を出していきたい」。鈴木選手は「新チームになって初の合宿。個人レースも始まるので、しっかり練習をして、一人ひとりが結果を出したい。チームの目標は2年連続の3冠達成です」ときっぱり。

 駅伝3冠で〝有終の美〟を飾った大八木監督はインタビューに「指導者になって28年。最初は弱いチームで大変だったが、選手たちに恵まれ、3大駅伝に計27回も勝たせていただき、監督を続けて本当に良かったとの思いはある」と感無量の表情。

 徳之島との今後の関りは、「田澤選手などトップ指導とかもあり、冬季強化の一環で今後も来たい。暖かくて体の動きも良く、ここはスピード・トラックもある。大学最後に東京マラソンに出る山野にも期待している」と話した。