総合交流施設建設へ新組織

総合交流施設建設を更に推進する会の初会合=和泊町=

基本構想・計画案もとに再検討 委員10人に委嘱状
和泊町

 【沖永良部】和泊町は、総合交流施設の建設に向けて「総合交流施設建設を更に推進する会」を立ち上げた。26日、同町役場会議室で初会合を開き、前登志朗町長が委員10人に委嘱状を交付。会長に古村英次郎さん、副会長に德田英輔さんを選任した。

 同町は、2020年8月に町長の諮問機関として「総合交流アリーナ建設事業推進協議会」を設置。協議会で話し合った結果、延べ床面積6400平方㍍、建設予定地を町民運動広場周辺とする基本構想・基本計画案を21年12月に町へ答申した。その後、町民説明会を校区ごとに全4回開いた。協議会は、昨年9月に解散している。

 「推進する会」は、町に答申された基本構想・基本計画案をもとに事業内容を再検討するために発足。委員は、協議会のメンバーだった3人を含め、全員が55歳以下で構成されている。任期は24年3月31日まで。

 この日は、事業を管轄する同町教育委員会からこれまでの経緯について報告があった。説明を受けた委員からは「高齢者が利用できる施設にするために交通機関の充実が必要」「建設コストの削減と合わせて収益性を上げる方法を考えたい」「雇用の場の一つになれば島も活気づく」などの意見が出た。

 古村会長は「町民に喜んでもらい、スポーツ産業の核となるような施設にしたい」と述べた。

 竹下安秀教育長は「新しいメンバーで、これまで解決できなかった建設候補地や施設規模などの問題を解決していきたい」と話した。

 今年度中に第2回会合を開く予定。

 委員は次の通り。(敬称略)

 ※()内は所属団体等。
 古村英次郎(町づくりコンサル業、有識者)德田英輔(町子ども・子育て会議)、川添英雄(バレーボール連盟、ビジネスホテルうぐら浜)、前田純也(NPO法人沖永良部スポーツクラブELOVE理事長)、西温子(おきのえらぶ島観光協会)、中野譲(元気!わどまりクラブ)、新納佳恵(NPO法人SMAPPY)、池田照泰(町スポーツ推進員、社会福祉協議会)、森田颯(和泊中学校主事)、泉賀奈子(㈱えらぶ海洋企画)