福祉・地域振興で連携へ

連携協定を締結した㈱アイズ・カンパニー園田明代表取締役会長と伊集院幼大和村長(26日、大和村防災センター)

大和村、アイズ・カンパニー 協定締結

 大和村は26日、㈱アイズ・カンパニー(園田明代表取締役会長兼CEO、奄美市名瀬)と障がい者・児童福祉、観光産業など地域振興の連携に関する協定締結式を同村防災センターで行った。同式には、伊集院幼村長、園田代表取締役会長が出席し、協定書にそれぞれ調印した。同社による行政との協定締結は今回が初めて。

 協定は、両者が各資源や機能などの活用を図り、同村民の福祉の充実に寄与することが目的。▽障がい者・児童福祉の充実及び振興▽地域スポーツの振興▽地域住民の健康増進▽観光産業及び村PR活動への寄与―など掲げており、今後は、これらの連携・協力が進められる。

 同社は、2007年設立。バスケットボールウェアなどの製造・販売を手掛けるほか、放課後等デイサービス、就労継続支援B型事業所など運営するグループ企業が多数。同村の放課後学童児童クラブも、同社の関連NPO法人が18年から運営に協力している。

 伊集院村長は「障がい者・児童福祉は行政がしっかり取り組むべき施策。村民が安心して暮らせる村づくりを進める中、協定が結ばれることは大変ありがたい」と感謝を述べた。

 園田代表取締役会長(55)は「日本の首都は東京だが、地球のへそは奄美、大和村でも良いはず。地域の未来を支えていく子どもたちの環境は、どの場所でも平等に作っていければと思う」とし「皆さんと一緒に大和村に、素晴らしい環境を作りたい」と抱負を語った。