29日地区対抗女子駅伝

粘りの走りで目標達成目指して意気上がる大島チーム=隼人運動場体育館

 

CクラスV、Bクラス復帰目標
大島 「先人の想い」タスキに込めて

        

 【鹿児島】第36回鹿児島県地区対抗女子駅伝大会は29日、霧島市の隼人運動場を発着点に、国分下井を折り返す6区間21・0975㌔で健脚が競われる。県下12地区の女子ランナーが早春の隼人・国分路で熱戦を繰り広げる。

 今年は3年ぶりに開会式があり、12地区の選手らが一堂に会した。前回11位の大島は前回9―12位(曽於、伊佐、大島、指宿)とCクラス優勝を争う。総合では2連覇を目指す姶良、王座奪還を目指す鹿児島、出水、肝属などが優勝候補に挙がる。大島は「Cクラス優勝、Bクラス復帰」(備秀朗監督)が目標。日本復帰70周年の年に「先人の想いをタスキに込めて走りたい」と意気込む。

 前回は6区間全て11位で「駅伝らしい走りができなかった。今年は1つでも上の順位で争える走りがしたい」と燃える。

 好材料はエース久保(大島病院)の3年ぶりの復活。高校、社会人で実績のある久保が主将として日頃の練習でチームを引っ張り、中学、社会人選手の力を引き上げた。満を持して各チームのエースがそろう1区を走る。

 全盛期に比べれば「7割ぐらい」の仕上がりという久保だが「本番は何が起こるか分からない。上位の背中が見えるところでタスキを渡したい」と意気込む。2区・要田(赤徳中)、3区・濵川(喜界中)の中学生コンビでつなぎ、最長区間の4区はこの1年間で地力をつけた上原(大島養護学校)が受ける。ここまでの流れを5区・永田(鹿児島高専、笠利中卒)、6区・中田(樟南高、和泊中卒)の高校生コンビが受け継ぎたい。

 県本土は寒波に見舞われ体調管理も気を使うところだが、今大会は看護師をチームに帯同させてコンディション調整にも万全を期す。備監督は「選手層は薄いが、練習は例年以上にやってきた。不安はない。人事を尽くして天命を待つ」と選手たち全幅の信頼を置いている。

 スタートは午前10時。大会の模様はMBC南日本放送のテレビ、ラジオおよびインターネットで実況生中継される。
                           (政純一郎)

 

 

出走予定選手ひとこと

 

 

 1区(4㌔) 久保愛結美(大島病院) 2年間走れなかったが、ようやく走れるようになった。みんなのために今自分がやれることをやりたい。

 2区(3㌔) 要田光春(赤徳中) 3年間支えてくれた顧問の先生や家族に感謝を伝えられる走りをしたい。10分20秒を切って自己ベストを着るのが目標!

 3区(3㌔) 濵川輝心(喜界中) 緊張も大きいがチームのためにできることを頑張りたい。昨年の11位より上の順位をチームとして目指す!

 4区(4・0730㌔) 上原千怜(大島養護学校) 昨年と違うコースで一番長い距離だが、走るのが楽しみ。チームの目標達成に少しでも貢献できるような走りがしたい。

 5区(3㌔) 永田侑希(鹿児島高専、笠利中卒) タスキをしっかり6区につなぎ、監督の期待以上の走りをして笑顔でタスキを渡したい。何度も試走ができてコースも分かっているので自信を持って走りたい。

 6区(4・0245㌔) 中田琴華(樟南高、和泊中卒) 昨年はケガで練習もできなかった。この大会を走ることで駅伝の楽しさを思い出したい。