茶花小4年生、歌や踊りで交流

与論音頭を踊る児童と交流団のメンバーら=与論町=

カリコム諸国の文化知る
「英語話せるようになり行ってみたい」

【沖永良部】カリブ共同体(カリコム)諸国の文化を知る交流会が30日、与論町立茶花小学校(段原修司校長、児童数146人)であった。来島したカリコム諸国の交流団12人と同小4年生の児童26人が参加し、お互いの地域の踊りや音楽で親交を深めた。
 カリコムは、カリブ海にある旧イギリス領の島しょ国を中心とした地域共同体で、14ヶ国1地域で構成されている。今回、日本国際協力センターによる「Juntos!!中南米対日理解促進交流プログラム」の一環で、カリコムに加盟するバルバドスやベリーズ、ハイチ、セントクリストファー・ネービスなどの国から1人ずつ(バハマから2人)が来島した。

交流会は、児童らによるエイサーで始まり、代表して富ゆめ花さん(10)が「それぞれの国について調べてきたので、たくさん質問したい」とあいさつした。

グループごとに交流した子どもたちは「どんな音楽があるのか」「海を守るために取り組んでいることは何?」などと質問。ジャマイカのラーモンさんは「ジャマイカにはレゲエがある。日本の盆踊りとレゲエをミックスした『レゲエボンボン』という曲が大好き」。セントビンセント及びグレナディーン諸島のパラビさんは「ビーチでごみ拾いもしているし、柵を作ってごみが流れ着かないようにしている」と答えた。

交流団のメンバーらは、スマートフォンで国の自然や街並みを動画で紹介したり、流行りのダンスミュージックを流しながら子どもたちに踊り方を教えたりしていた。

最後に児童らが与論音頭を披露。交流団のメンバーも踊りの輪に加わり、子ども達の動きに合わせて見事に踊って見せた。

ラーモンさんは「いっぱい話ができたし、一緒に踊りもできて楽しい時間を過ごせた」と笑顔。

参加した藤本ひなたさん(10)は「セントルシアには、与論の島バナナのように、そこでしか取れないスペシャルバナナがあることを知った。英語を話せるようになって、カリブ海の国に行ってみたい」と語った。