地方創生PJで官学連携 桜美林大―徳之島町

官学連携「地方創生PJ」で徳之島町入りした、桜美林大学(ビジネスマネジメント学群)の教職員・学生一行(表敬訪問)と町関係者=6日、同町役場

ビジネスモデル化提言・発信にも期待

【徳之島】徳之島町と桜美林大学(東京都町田市、畑山浩昭学長)の官学協力による「地方創生プロジェクト(PJ)」のヒアリング調査一行35人(教職員6人、学生29人)が6日から同町入り。町役場を表敬訪問後、プチオープンキャンパスで地元の高校生らとも交流。同島の農業や関連産業の体験を通したマネジメントで提言、発信協力していく。調査滞在は10日まで。

地元高校生らと交流も

同大学「新宿キャンパス」を中心としたビジネスマネジメント学群の学生たち。同プロジェクト連携の懸け橋となったのは同キャンパス関連事業者の顧問税理士(小林正人奄美海援隊代表)。町側は、徳之島の知名度や所得の向上を含めたビジネスモデル化に、大学側の幅広い知識で協力をいただき徳之島の魅力の発信にも期待(企画課)。約2年前から進めてきた。

表敬訪問を受けた高岡秀規町長は「地方創生プロジェクトの大きな輪を広げ、地域課題を考えてご提案いただければありがたい。黒糖焼酎会社や農業生産、行政、福祉関係など全ての分野に興味を持ち、歴史的背景や価値観もひも解いて欲しい」と一行に期待。

新宿キャンパス事務室の青木卓室長は「大挙して押しかけたが、今後長いお付き合いを」。ほか教職員側は「キビと農業の関わり。製品になる過程の課題も探りたい」や「テーマを世界に輪を広げてグローバルに考えてローカルに行動。ここの観光・航空・SDGs・商品開発を(学生らと)調査したい」。ほか「ツーリズムや同PR協力、SNSマーケティングなど継続的な発信で徳之島を盛り上げていきたい」と話した。

参加学生側の1人・野元俊輔さん(21)=ビジネスマネジメント学部3年生=は「東京(出身地)に比べ、徳之島は魅力的な自然資源にあふれている。(ゼミでは)サトウキビの原価をいかにして抑え、世界に対抗して作っていけるのかも勉強をさせていただきたい」と話した。

町生涯学習センターであったプチオープンキャンパスでは、大学生活やゼミ、ビジネスマネジメント学群の学びが実社会で役立つことなども高校生たちに紹介するなど交流。7日の視察ヒアリング(農業現場)、8日は行政同(町福祉関係や農産加工施設)、9日は農業体験などを計画している。