3年ぶり、奄美よーりよーりラン

午前6時、会場をスタートする100キロランナーたち

100キロウルトラランを制した川畑(提供写真)

100キロ、51人・4チームが完走 冬の笠利・龍郷路思い思いに
ウルトラランは川畑(住用町)がV

奄美大島北部(奄美市笠利町、龍郷町)を舞台に、景勝地や名所を巡りながら長距離を走る「第2回奄美よーりよーりラン2023」が5日、奄美市笠利町のまーぐんま広場を発着点にあった。最も距離の長い100キロの部には、ランナー61人と10チームがエントリー。月明かりの下、会場を飛び出したランナーらは、満開のヒカンザクラなどを背に冬の笠利・龍郷路を走った。100キロウルトラランの優勝は奄美市住用町の川畑信道で、10時間43分36秒のタイムで駆けた。51人・10チームが完走した。

桜マラソンに続く冬のランニングイベントにと同実行委員会が主催。2020年が初開催で、21・22年はコロナ禍で中止。3年ぶりの開催となった。

コースは、同広場を発着点に、笠利崎~喜瀬漁港~とおしめ公園~龍郷の里~味の里かさりなどの計100・5キロを走る。個人で走る「ウルトララン」、サンダルで駆ける「ワラーチ」、複数人が駅伝型式で走る「チーム」(4~10人)の3部門で実施。今年は50キロの部も新設し、25人・4チームが参加した。

ランナーらは、号砲が鳴るとヘッドライトの光を頼りに、会場をスタートした。コースには、飲料水や島の特産品が並ぶエイドポイントを8カ所設置。沿道の声援を受けながら、それぞれが思い思いの格好・ペースで完走を目指した。

100キロウルトラランでは、地元参戦の川畑(39)が1位でテープを切った。「天候にも恵まれ、風景を満喫しながらも快走できたことはラッキーだった。同じく100キロを走る妻のゴールを待ちたい」と笑顔だった。

女子は、11時間38分13秒のタイムで湯浅綾子(東京都)がV。駅伝トップは8時間40分1秒でnature。新設の50キロウルトラランは、男子が上原一真(奄美市名瀬)、女子は中島麻貴恵(千葉県)が制した。50キロは21人・4チームが完走した。

各部門の結果は次の通り。

【100キロ】〈ウルトララン〉▽男子 ①川畑信道(奄美市住用町)10時間43分36秒②土岐宏大(喜界町)③海野敬晃(愛知県)▽女子 ①湯浅綾子(東京都)11時間38分13秒②大高芸(千葉県)③小林恵(山形県)

〈ワラーチ〉▽男子 ①柳泰志(大阪府)11時間42分29秒②前野泰樹(福岡県)③浅野弘万(千葉県)▽女子 ①垂水かおり(埼玉県)14時間22分4秒②田村泉(東京都)

【50キロ】〈ウルトララン〉▽男子 ①上原一真(奄美市名瀬)3時間49分8秒②中濱三四郎(大和村)③高野達(奄美市笠利町)▽女子 ①中島麻貴恵(千葉県)4時間11分19秒②長谷智織(神奈川県)③松田怜子(同)

〈ワラーチ〉▽男子 ①藤高勝己(宮城県)8時間49分59秒▽女子 ①末吉香乃枝(静岡県)6時間53分17秒②寺澤美香(大阪府)③関亜希子(滋賀県)

【駅伝】▽100キロ ①nature8時間40分1秒②名瀬チャレンジクラブ③笠利ランナーズ▽50キロ ①虹の丘4時間32分28秒②チーム県病院③名瀬チャレンジクラブ