名瀬小、創立150周年記念式典

10日、名瀬小「創立150周年記念式典」が行われた

式辞を述べる、上村英樹校長

「伝統を未来へつなぐ」
祝福に歴代校長らが出席

 奄美市の名瀬小学校(上村英樹校長、児童329人)で10日、「創立150周年記念式典」が行われた。明治、大正、昭和、平成、令和と五つの時代に渡り、歴史と伝統を築いてきてきた同校を祝福しようと、歴代の校長やPTA会長、1953年から交流のある中村小学校(東京都練馬区)の校長など多くの人が出席した。

 同校は、1872(明治5)年11月22日に名瀬郷校として創立し、名瀬尋常小学校や名瀬国民学校など校名を変えながら、歴史と伝統を築いてきた。1996~98年に完成した現在の校舎建て替えの際には、日本復帰運動が行われた石段を残し工事が行われた。

 上村校長は「子どもたちの教育に尽力した先人たちに敬意を表す。今後の予測不能な困難な時代に、たくましく生きていく力ある名瀬小の子どもを育てていく」と式辞を述べた。 

 安田壮平市長は「地域の拠点となる学校を通じた、地域づくりの貢献に感謝する。子どもたちが先人の思いを胸に、未来に向かって力強く歩んでいくことを期待する」と祝福した。

 式典では、150周年記念実行委員会(緒方宏介会長)から校旗、記念碑、記念テントが贈呈され、学校からは学校活動に貢献した、団体や個人に感謝状が贈られた。また、中村小学校児童からのビデオレターも放映された。

 児童代表のあいさつで、緒方乙葉さん(6年)は「150周年記念を在校生として、先生や保護者とともに迎えることができうれしい。先輩たちから受け継いだ伝統を未来へつないでいく」と力強く話した。