日本一の鹿児島黒牛が給食に

鹿児島黒牛の入った焼肉炒めをほおばる児童ら=和泊町の国頭小学校=

和泊町、児童大喜び
焼肉炒めに「おいしい」

 【沖永良部】和泊町の小中学校やこども園で17日、鹿児島黒牛を使った給食が登場した。子どもたちは、焼肉炒めに入った牛肉をほおばり「おいしい」と声を上げて喜んだ。

 町で取り組んでいる食育事業の一環。ふるさと納税基金を活用し、町内の畜産農家が子牛生育期に育てたA5ランクの黒毛和牛55㌔を仕入れた。

 鹿児島黒牛は、昨年10月に開催された第12回全国和牛能力共進会で日本一に輝いた。

 この日は、今回給食に提供された牛を育てた同町西原の畜産農家、名越晴樹さん(49)と役場経済課の職員が国頭小学校を訪問。給食時間に合わせて、5年生10人と6年生11人の各教室を回り、子牛を育てて出荷するまでの過程を説明した。

 名越さんは「みんながおいしく牛肉を食べてくれれば、生産者もうれしい」と話した。

 名越さんの娘で6年生の菜桜(なあさ)さん(12)は「自分たちの家で育てた牛が給食に出てきてびっくりした」。5年生の中田隆喜さん(11)は「苦労しながら日本一の牛を育てているのですごいと思った」と語った。