紬グランプリ

紬グランプリ最優秀作品に選ばれた「興紬商店」の作品

翔けあまみ最優秀賞に選ばれた「前田紬工芸」の作品

最優秀賞は「興紬商店」
翔けあまみは「前田紬工芸」

 「2023本場奄美大島紬グランプリ」と「第34回翔けあまみ」(本場奄美大島紬原図展・製品化コンテスト)および、「第26回地球印協議会」の審査結果が17日、主催の本場奄美大島紬協同組合から発表された。紬グランプリには、龍郷町中勝の「興紬商店」の作品が最優秀賞に当たる県知事賞に輝いた。翔けあまみの同賞には、同町浦の「前田紬工芸」が選ばれた。表彰式は22日午前10時、奄美市名瀬の産業支援センターで行われる。

 紬グランプリは、品質向上と消費者ニーズに合った製品づくりの推進を目的に毎年開催。地球印協議会を含めグランプリには76点が応募。原図とその製品化を競う「翔けあまみ」には8点の出品があった。

 13日には、行政や関係機関の委嘱の委員を含め約10人の審査員が投票。14・15日は初の一般投票も行われ、3日間合わせて計72人が審査した。

 紬グランプリは、斬新さや市場性、色彩、デザインなどを基準に、最優秀(県知事)賞1点、優秀賞6点、大会賞12点の計19点を選んだ。翔けあまみは、最優秀(県知事)賞1点と優秀賞2点の計3点を選出。紬従事者が技を競う「地球印協議会」は、図案、絣締め、染色、絣加工、製織の5工程の中から、構成やかすりの表現力などを基準に、優れた職人を決めた。

 入賞者は次の通り。(敬称略)

 【本場奄美大島紬グランプリ】▽県知事賞 興紬商店▽優秀作品賞 奄美市長賞=興紬商店、龍郷町長賞=たけがわ織物、奄美大島商工会議所会頭賞=夢おりの郷、奄美群島地域産業振興基金協会理事長賞=前田紬工芸、本場奄美大島紬伝統工芸士会会長賞=奄美織物、本場奄美大島紬協同組合理事長賞=前田紬工芸

 【翔けあまみ】▽県知事賞 前田紬工芸▽優秀作品賞 奄美市長賞=田畑絹織物、奄美群島地域産業振興基金協会理事長賞=夢おりの郷

 【地球印協議会】▽同会実行委員会委員長賞 図案=南祐和(夢おりの郷)、絣締め=藤枝正業(興紬商店)、染色=貞健一(同)、絣加工=長田輝男(同)、製織=平田障子(夢おりの郷)、大谷果歩(興紬商店)