徳之島混声合唱団定演

表情豊かに3年ぶりノーマスクで開いた徳之島混声合唱団定期演奏会=18日、徳之島町文化会館

表情豊かにハーモニー
3年ぶりノーマスクで演奏 ライブ配信も

【徳之島】徳之島混声合唱団(蔵本正史団長・団員20人)の第23回定期演奏会が18日夜、徳之島町文化会館ホールであった。昨年は無観客によるウェブ中継コンサートとなったが、約250人の観客を迎え3年ぶりにノーマスクで出演。表情も豊かに合唱のある人生を楽しみながら培った幅広いジャンルのハーモニーで魅了した。

「われ歌う ゆえにわれあり 合唱なくして 何の人生ぞ~」をスローガンに現在、高校生から70代後半まで幅広い世代の音楽好きの仲間たちで構成。コロナ禍で練習時間や演奏活動などの制約を受けてきたが、今年は観客たちの快だくで3年ぶりに合唱用マスクを外した。SNSアプリによるライブ配信は、島外の団員家族らにも大好評だったため今回も並行した。

同合唱団の団歌『この場所で一緒に』(作曲・餘慶暁徳之島高音楽部顧問、作詞・団員)の合唱で開演。「愛」をテーマに第1部(あいたい)では、挑戦した大学混声合唱団用の組曲から「あいたくて」や「終わりのない歌」を披露。第2部(友人愛)では、男声と女声に分かれて歌謡曲や秋の童謡メドレー。「華麗なるショパン」と題しクラシックナンバーも披露した。

賛助出演の徳之島高音楽部の演奏や、合唱団とコラボの「スタジオジブリメドレー」。元文部省唱歌「わかば」(松永宮生作詞=伊仙町出身)や「徳之島小唄」の全体合唱。第3部(愛と…)では「混声合唱のためのヒットメドレー」など計約25曲で楽しませた。

ライブ配信では、団員のダニエル・ロバート・パシゲルさん(伊仙町ALT)の米国・ワシントンDCに住む家族から賞賛のメールも寄せられた。

蔵本団長(74)は幕間あいさつで「日常の生活から一歩踏み出し、合唱のある生活を楽しみ笑ってみませんか」ともアピール。合唱団の練習は毎週木曜日午後8時~10時、徳之島町合同会館。「経験者、初心者、お子様連れでも、歌が好きな方なら年齢性別は問いません」と団員募集中だ(同団長電話090‐1972‐8660)。