3年ぶり奄美市産業まつり

特産品や飲食物の販売でにぎわう「奄美市産業ふれあいまつり」

消費拡大、地産地消を推進
親子や家族連れにぎわう

「奄美市産業ふれあいまつり」(同実行委員会主催)が19日、奄美市の名瀬中央青果敷地内であった。コロナ禍の影響で開催は3年ぶり。特産品や加工品販売、展示や体験コーナーなど、幅広い世代が楽しめる12ブースが並び、買い物に訪れた親子や家族連れなどでにぎわった。

農業・農村の美しい環境を広く紹介し、一集落1ブランドを進めるなど、農林水産業の振興が目的。関心を高めることで地元商品の消費拡大、地産地消につなげたいとの狙いもある。

会場では、地域で採れた野菜や新鮮な魚介類を始め、木工教室や玩具作りといった体験コーナーなども所せましと並んだ。開店を前に安田壮平奄美市長があいさつ。「農林水産業は担い手不足、コロナ禍による需要低迷など依然として厳しい状況にある。この機会を通して地場産農林水産物のよさを届けてほしい」と呼び掛けた。

食生活改善推進員連絡協議会のブースでは、旬の島野菜や地域の海山の幸などを使ったレシピ約20品を調理例をつけて紹介。「栄養バランスのとれた地場産レシピ。フレイル予防などに役立てて」と声を掛け、調理方法が書かれた用紙を手渡していた。

奄美産木材活用協議会のブースでは、シイタケの駒打ち体験や成長を記す木工手形販売などを実施。「奄美木材は広葉樹が多く用途も限られる。体験や商品を通して少しでも利用価値を知ってもらえれば」と願っていた。

会場ではこの他、タンカンやカボチャなどの地場産野菜、奄美近海で捕れた魚などで作ったコロッケやバーガーなどの多彩な販売に、多くの人が列を作った。豪華賞品が当たるお楽しみ抽選会も開催。花の種が入った泥だんご作りを楽しんだという6歳男児は「早くきれいな花が見たい」と笑顔だった。