徳之島合宿5年目 TDK硬式野球部(秋田)

5年連続の徳之島町合宿で歓迎を受けるTDK硬式野球部一行=21日、同町健康の森野球場

「徳を積んで活躍を」Honda熊本とOP戦も

【徳之島】社会人野球の強豪、TDK硬式野球部(本拠地・秋田県にかほ市、佐藤康典監督)の選手スタッフ一行37人が20日、徳之島町に5年連続合宿入り。練習拠点の同町健康の森総合運動公園野球場では21日、町主催の歓迎セレモニーがあり、旬のタンカンやバレイショなど特産品で励ました。23、24日は天城町で合宿中のHonda熊本硬式野球部とオープン戦も予定。滞在は来月4日まで。

同チームは主要大会の都市対抗野球大会に17回出場(うち優勝1回)、昨年の2022年大会はベスト8に進出。社会人野球日本選手権大会にも11回出場している東北地方の雄。プロ野球には仁部智、大原慎司、豊田拓矢選手らを輩出。徳之島合宿は19年春から継続中だ。

今春の来島部員一行(32人)には、昨年TDKに加入し、U―23W杯メンバーに選ばれて優勝、大会MVPを獲得し、ドラフト候補に注目されている権田琉成(ごんだ・りゅうせい)選手(23)の姿も。

今春も沖縄県宮古島合宿(今月4日~20日)を経て徳之島町入りした。歓迎セレモニーでは町当局(茂岡勇次社会教育課長)が「5年間の合宿は徳之島の活性化にもなっている。ノンプロ社会人の頂点を極める東京ドーム(都市対抗)では感動。徳之島で徳を積んで頂点を」などと期待。旬のタンカン20キロやバレイショ40キロ、シーククニン(在来種島みかん)ジュースなど特産品も贈って励ました。

選手代表あいさつで夏井脩吉主将(26)は「5年目もこの徳之島で徳を積んでいい試合が出来るようにしたい」。合宿の重点には「宮古島では体力を作った。実戦練習で意識を上げていきたい」とも。

佐藤監督(53)は「(合宿で)新チームの新戦力も見極めたい。徳之島に来てから毎年成績が一歩ずつ上がり、去年の都市対抗野球はベスト8に。今年は〝一気に優勝〟と言いたいが、そう甘くはない。一歩上のベスト4へと一段ずつ上がっていきたい」と抱負を述べた。

九州実業団の雄、Honda熊本とのオープン戦は、▽23日午後0時半から徳之島町同球場▽24日午前9時半からは天城町総合運動公園野球場でそれぞれ予定している。