「ヒマワリサポート」開設

相談窓口を開設した「ヒマワリサポート」メンバーたち

不登校悩みなど、専門員が対応
市内で民間相談窓口

放課後等デイサービス「ヒマワリクラブ」などを運営する㈱アイズ・カンパニーグループ(園田明代表取締役会長)は、不登校や引きこもりなど、児童生徒に関わる悩み相談に同社の専門員らが無料で応じる「ヒマワリサポート」を1日、開設した。奄美市名瀬長浜町の同クラブを拠点に、窓口では児童指導員や発達支援管理責任者らが対応。悩みが相談できず孤立し、生きづらさを抱える子どもや保護者らが増えるなか、未然防止や早期解決の支援に力を注いでいく。

学校や家庭など、児童生徒に関する悩みを抱える人を支援していこうと、設立。相談者に寄り添いつつ、専門的な立場でアドバイスしたり、子どもの居場所づくりへの情報提供や他の受け皿となる機関を紹介したりもする。

相談へは、同クラブの専門員らが対応。保育士や元教師らが多数在籍しており、ほとんどが福祉や保育、療育に関する資格や専門知識を持つ。児童指導員の山田摩理子さん(68)は「行政の窓口は敷居が高く、狭い地域の人ほど人目が気になり相談ができていない。一番の不安は一人で問題を抱えていること」と警鐘。「ぼんやりとした悩みでも構わない。まずは何ができるのか一緒に考えていきたい。気軽に相談を」と呼び掛けている。

同サポートでは、医療機関や青少年支援センター、学童保育、就労支援施設、行政などへの声掛けも行っており、今後は各機関が連携することで支援体制を強化していく。また、将来的には学生や成人期までの就業サポートなども視野に入れ、重層的に支援できるよう取り組んでいく。

園田会長は「相談できるハードルを下げることが目的で、まずは我々ができるところからスタートした」と強調。「子どもは1日・1年が大事。自立に向けた支援だけでなく、夢や希望も持てるような環境になれれば」と話している。

悩み相談は、同サポート電話070―1945―2230。月~金曜日(午前10時~午後5時)に受け付けている。