6年間の思い出を手形に

手形を取った6年生7人とその保護者ら=2月24日、田皆小学校体育館=

「成長を実感」田皆小で恒例イベント

【沖永良部】知名町立田皆小学校(野村さみ子校長、児童43人)の伝統行事「手形記念式」が先月24日、同校体育館であった。卒業を前にした6年生7人が、これまでの学校生活を振り返りながら家族とともに手形を押した。

記念式は、6年生の卒業を祝おうと同校PTA主催で1980年から続いている。 

下級生とその保護者らが見守るなか、一枚の色紙に手形を押した6年生は、中学進学に向けた決意の言葉を発表した。

「継続」という言葉を掲げた男子児童は「続けることが苦手なのでこの言葉を大切にしたい。中学校では、部活動や学習を通して諦めない心を作り、将来の夢である漫画家になるために努力していきたい」と語った。続いて父親が「息子は不器用だが、この6年間で何かを続けることや努力することを学んだ。『継続』という言葉を選んだのは素晴らしい」とエールを送った。

式を終えた6年生の田原美空さん(12)は「手形を見て自分の成長を実感した。小学4年で転校してきて不安もあったけど、みんなが優しくしてくれた。そのおかげで私も家族や友達に優しくなれたと思う」と話した。