ふるさと納税で集落活性化

ジャガイモの収穫と箱詰め作業に汗を流した住民ら=知名町黒貫字=

返礼品に「黒貫字のじゃがいも」
知名町 地域住民が楽しく収穫

 【沖永良部】知名町黒貫字(高風勝一郎区長、60世帯150人)で5日、ふるさと納税返礼品用のジャガイモの収穫と箱詰め作業が行われ、大人から子どもまで約30人が集まり汗を流した。6日に全国各地へ発送される。

 町は、今年度からふるさと納税返礼品の新メニューとして「黒貫字のじゃがいも」を採用。寄付額9000円で10㌔、5000円で5㌔の2品目を用意した。寄付額の3割程度を字の環境美化やイベントのために活用する計画だ。

 昨年11月、字内の畑で種芋の植え付け作業を行った。品種は、甘みが強く煮崩れしにくい「キタカムイ」にした。

 収穫までの間に、関東や関西を中心に10㌔には106件、5㌔に85件の申し込みがあった。

 この日は、午前9時から収穫作業を開始。その後、黒貫公園で箱詰め作業を行った。参加者らは「立派なジャガイモができたね」などと会話を楽しみながら丁寧に箱に詰めていった。

 高風区長(62)は「初の試みだったが、多くの申し込みがあって良かった。字の活性化に向けて今後も続けていきたい」と話した。