看護福祉専門学校卒業式

45人の新たな門出が卒業式で祝された(5日、奄美市名瀬・奄美看護福祉専門学校)

在校生や家族らが見守るなか卒業生たちは、晴れやかな表情で式を後にした(5日、奄美市名瀬・奄美看護福祉専門学校)

「地域社会に恩返しを」
45人、新たな一歩踏み出す

 奄美市名瀬の奄美看護福祉専門学校(向井奉文校長)の第26回卒業式が5日、同校の多目的施設サングリーンホールであった。卒業生45人は、恩師の教職員や在校生、家族らに門出を祝福されるなか、医療、福祉分野の職業人として新たな一歩を踏み出した。

 同校は、1995年に名瀬市(現・奄美市)などから設置依頼を受け、宮崎県の学校法人日章学園によって開校。これまで約2100人が卒業し、医療機関、介護福祉施設などに就職。奄美を中心に、全国の地域医療・介護分野における人材育成機関の役割を担っている。

 式では、向井校長が卒業生代表へ卒業証書を授与後、「コロナ禍、世界情勢の変化、困難に見舞われるなか、卒業にこぎ付けた皆さんは本校の誇り」と激励。「本校のモットー、道義・実利・勤労を胸に各分野でリーダーシップを発揮してほしい」と言葉を贈った。

 送辞では在校生代表で宮城玲音さん(看護学科2年)が「希望とともに、学んだことを糧に新しく道を切り開いてほしい。つらい時は、仲間や先輩方に憧れる後輩がいることを思い出していただければ」と涙ながらに感謝の言葉を贈った。

 卒業生代表で小野翔雷=しょうら=さん(こども・かいご福祉学科)は「本校で培った建学の精神を胸に、今年の学園スローガン・継続は力なりの志で、卒業生一人ひとりがプロフェッショナルとして、地域社会に恩返しできるよう貢献していきたい」と誓いを述べた。

 今年度の卒業生は、看護学科36人、こども・かいご福祉学科9人の計45人。奄美群島含む県内の出身者23人、県外からは22人が3年間、各専門学科で学んだ。