甘味けんじさん(沖永良部島出身)坊主漫談

甘味けんじさんの「説法」に盛り上がるイタリアンレストラン・フォルマッジョ

甘味さんとオーナー兼店長の宮野菊江さん(右)、夫の淳一さん(左)

イタリアンレストランで 自慢の料理と抱腹絶倒の話術を堪能

【東京】東京都品川区にあるイタリアンレストランでこのほど、沖永良部島出身の甘味けんじさんが、「坊主漫談」を披露した。参加者たちは、自慢の料理と抱腹絶倒の話術を堪能。五感が満たされるひとときに酔いしれていた。

イベントがあったのは、2月17日。舞台は、東急池上線の戸越銀座駅からほど近い「イタリアンレストラン・フォルマッジョ」(品川区平塚2―18―3ファミール串田2階)。チーズ料理と家庭的な味を提供する、本格イタリアンとして親しまれている。オーナー兼店長の宮野菊江さんが腕を振るい、夫の淳一さんが優しく支えている。

店では高座を設置し落語会を開くなどしており、常連である奄美出身の西富廣さんが縁で、この日のライブ開催になった。奄美出身者のほか、常連ら約20人が着席した。手作りピッツァやシラスパスタなどを堪能、ワインやハイボールなどで盛り上がったところで、ライブがスタートした。

「煩悩は『四苦八苦』から。4×9(36)と8×9(72)で合わせて108なのです」などを法話のように解説。酒の話題や男女の機微を、絶妙な語り口でユーモアを交え披露した。「おなかがよじれる~」との声が上がるほど、大爆笑を巻き起こしていた。甘味さんは「応援してくれてありがたい。これも私が『皆の宗』の教祖ですからね」と笑顔で振り返った。

宮野菊江さんは「今までのイベントで一番笑わせていただきました。甘味様のお人柄が会場一体感を演出してくれました。第2、3弾と考えてまいりたいと思います」と感想を寄せていた。

18歳で上京後、Wけんじに弟子入り。東けんじの運転手を経て、やがてピン芸人となった甘味さんは、芸歴約半世紀。実際に2012年には真言宗成田山不動明王院(広島県呉市)で僧籍を取得している。23、24日は台東区浅草の東洋館で舞台に立つ。