2年ぶり「祈りのハーモニー」

復興支援ソング「花は咲く」で歌声を響かせる、ラ・メール&海の声

 

 

奄美から被災地の復興願う

 

 東日本大震災の発生時刻に合わせ、犠牲者鎮魂の祈りを届ける追悼イベント「ストリートピアノで届けるハーモニー」(奄美会場、ラ・メール主催)が11日、奄美市名瀬のAiAiひろばであった。全国12道府県21会場が参加した一斉イベント。参加者らは震災のあった時刻に黙とうをささげ、復興支援ソング「花は咲く」などを合唱。奄美から被災地の復興を願った。

 セレモニーは、復興の象徴であるストリートピアノを演奏し、震災からの復興を願い全国一斉で歌うもの。2012年から始まり12回目で、奄美市では2年ぶり6回目。南は沖縄県から北は北海道まで参加した。ストリートピアノを届けるための募金活動も行っており、これまで全国に4台のピアノが贈られている。

 奄美会場では、金久中学校の生徒がペイントしたピアノの伴奏に合わせ、コーラスグループラ・メール&海の声と、70人以上の参加者が一体となりハーモニーを奏でた。

 セレモニー終了後は、ラ・メール&海の声ミニコンサートや奄美群島日本復帰70周年記念のシマ唄と六調で会場は盛り上がった。

 ラ・メールの保禮子代表は「東日本大震災から12年がたつが、ウクライナ戦争やトルコ・シリア地震などが発生している」とし、「このようなイベントを通して、初心に帰ることも大切」と語った。

 満みちさん(89)は「初めて参加した。歌声や六調など楽しんだ。これからの子どもや孫の時代がどうなるか心配」と話した。