宮古崎つつじウォーク

3年ぶりに開催された第12回「宮古崎つつじウォーク」(12日)


参加者たちが宮古崎の岬でタイワンヤマツツジの苗50本を植樹した(12日)

3年ぶり「景勝地」散策
大和村国直

 第12回「宮古崎つつじウォーク」(同実行委員会主催)が12日、大和村国直の国定公園宮古崎であった。発着点の国直公民館に約80人が参加。天候に恵まれる中、3年ぶりの景勝地の散策を楽しむとともに、タイワンヤマツツジの苗50本を植樹。景観保全の活動に汗を流した。

 東シナ海に面する岬・宮古崎は、奄美群島国立公園の第3種特別地域に指定。一帯に広がるリュウキュウチクの群生が特徴的な景観だが、絶滅危惧1B類のタイワンヤマツツジが盗掘などで減少。同集落の青壮年団など有志が中心となり自然再生、景観保全を目的に往復5㌔ほどのコースを散策し、植樹する同イベントを企画。新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、3年ぶりの開催となった。

 親子連れを中心とした参加者らは、午前10時半頃、用意されたトレッキングポールを手に出発。給水所で休憩を挟みながら、青空広がる春の宮古崎を散策。展望台付近で植樹後、岬先端まで足を運び記念撮影をするなど、景勝地である同地を堪能した様子だった。

 東京から妻の石黒和美さん(47)と参加した由大=よしひろ=さん(48)は、「宮古崎つつじウォーク」があることを知り、自分が住む調布市のつつじが丘と縁を感じ、奄美大島に初来島。「今回のイベントを通し、手つかずの自然に魅了された。人が優しく、時間もゆっくりと流れる奄美が大好きになった」と話した。