来場者に大島紬の魅力を語る弘明会長
【東京】大島紬の魅力を銀座から発信している呉服店、銀座もとじでは、今月、「奄美大島日本復帰70周年記念~春を纏(まと)う~大島紬特別展」と銘打ったイベントを開催している。店内には創業者泉二弘明さんと新社長となった啓太さん、それぞれがセレクトした思い入れのある大島紬10点の反物が展示され、多くの来場者らの目を楽しませている。
今回のイベントに合わせ奄美や鹿児島に足を運び、泥大島、白大島、藍大島、夏大島など、300余りの反物を用意、フィッティング体験(反物の試着)もできるとあって、鏡を前に、いろいろな柄の大島を手に取る人たちでにぎわっている。
製品としての紬だけでなく、大島紬の歴史、物作りの背景も知ってもらおうといろいろな企画が用意され、奄美から、泥とシャリンバイの染料を空輸、泥染め体験も開催される。
11日は、奄美の風土と歴史を知ってもらおうと「島唄の会」が開かれ、会長の弘明さんの若い頃からの知人である、前田紬工芸代表の前田豊成さんを奄美から招き、2人の若い頃の思い出を振り返りながら、奄美のスライドショーを交え、観光名所、名産などが紹介された。後半では唄者の成瀬茉倫さんが「うりぎょらさ」ほかシマ唄を披露、久野末勝さんがチヂンで花を添えた。来場者らはミキと黒糖焼酎を味わいながら、六調に合わせ、手踊りで盛り上がり、奄美の伝統文化を楽しんだ。
※関連イベント
19日(日)まで、お試し相談会~似合う大島探したい~各日3回(要・予約)銀座もとじ和織=電話03・3538・7878、銀座もとじ男のきもの=電話03・5524・7472
18日(土)=弘明さん、啓太さん2人による「奄美の魅力を語る会」午前10時~11時、場所=銀座もとじ和織、無料(要・申し込み)