110番の家点検や協力呼び掛け

子ども110番の家に設置されているポール・のぼり旗の点検、「春の子供の安全見まもり大作戦」のチラシ配布などが行われた(13日=奄美市笠利町須野で)

奄美の子どもたち守ろう
奄美署、笠利町須野で防犯活動

 新入学シーズンの来月、県内では「春の子供の安全見まもり大作戦」が実施されるが、これを前に奄美署管内では各駐在所などで子ども110番の家の点検や委嘱者への防犯への協力呼び掛けが行われている。「奄美の宝、子供の安全はみんなで守ろう!」を掲げ、13日は奄美市笠利町須野であった。

 県内で展開の大作戦は4月6~19日までの期間。子どもを犯罪被害から守るための取り組みが実施予定で、進級・進学時期を前に、同署では子どもたちの安全を守る「駆け込み寺」的存在の110番の家を対象にした防犯活動を進めている。

 この日は、20年ほど前からポールやのぼり旗を掲げて子ども110番の家を表示しているヘアーサロン重信代表の重信誠さん(48)に、笠利駐在所の大平野亮太巡査部長(33)が防犯協力を要請。点検により色あせた箇所があったことから新しいのぼり旗を渡すとともに、「奄美あんぜん・あんしんメール」登録方法などが掲載されたチラシを配布。子どもが駆け込んできた際の通報要領も説明した。

 大平野巡査部長は「警ら中に110番の家のぼり旗の点検など子どもが把握できる状態にあるかの確認を常に心掛けている。駐在所管内の各集落は地域全体で子どもたちを見守る環境にある」と話す。110番の家になっている重信さんのヘアーサロンは、須野集落から笠利小学校などに通う子どもたちの通学路沿いにある。重信さんは「子どもたちが駆け込んだ事例はないが、不審者情報などを伝えるメールにも注意し子どもたちの安全を見守っていきたい」と語った。