コロナ休校で始まった中学生卒業

一人ひとりに卒業証書が手渡された=14日、朝日中学校卒業式

朝日中、85人卒業 合唱で感謝伝える

奄美群島内の中学校で14日、卒業式が行われた。県大島教育事務所によると、大島地区中学の卒業生は970人(男子512人、女子458人、2月10日現在)。奄美市名瀬の朝日中学校(山宗功校長)は、同校体育館で2022年度第75回卒業式を行った。卒業生85人一人ひとりに山校長から卒業証書が手渡された。
式の終了後には全卒業生が、RADWIMPSの「正解(18FES ver.)」を合唱し、中学生活を共に過ごした友と保護者などに感謝の気持ちを伝えた。

同校では、入退場時と卒業証書授与、発表時にマスクの着用はなし。卒業生は保護者席から向けられるカメラや拍手に、マスクなしの笑顔で応えた。

山校長は式辞で「思い出の一つひとつが大切なもの。これからの人生で困難な問題にぶつかったときは、中学での仲間を思い出して」と呼び掛けた。

生徒会長の岡龍那=りゅうな=さん(2年)は「先輩方から力を合わせることの大切さや、部活動のすばらしさを学ぶことができ、共に過ごした日々は私たちの宝物」と話し、「朝日中の伝統を守りつつ発展させる」と送辞を述べた。

答辞で卒業生代表の原口結乃さんは「コロナ禍で休校から始まった中学生活。中止や縮小が続いた学校行事だったが、制限された中でも楽しみ、かけがえのない中学生活を送れた」と振り返った。

林美緑=みろく=さんは「コロナの影響もあったが、自分たちなりに学校生活を楽しみ、一生の思い出になった。中学で頑張った美術を高校でも頑張る」。濱畑李=すもも=さんは「思い出も多く離れ離れになるのは悲しいが、それぞれの道に進むのは楽しみ。高校でも多くの友人をつくり、勉強を頑張る」と笑顔を見せた。