「天城町農業塾」閉講式

町外受講にも門戸を開き根強い人気の「天城町農業塾」(閉講式)=16日、同町農業センター(瀬滝)

女性に根強い人気
家庭菜園目的も
来年度も継続

【徳之島】2022年度「天城町農業塾」の最終6回目講座と閉講式が16日午後、同町農業センター(瀬滝)であった。農業の基礎知識を学び農業所得の向上、一般の家庭菜園や草花づくりなどの普及も目的の年6回シリーズ。中高年層に人気が高く、8年目の今年度は延べ187人が受講した。来年度も継続する。

天城町農業塾は、同町農業センター(町農政課主管)が年間を通した農業研修生の受け入れ育成(農業担い手育成支援)などと並行して2015年9月から開始。農業者の基礎技術の向上のみならず、一般家庭の菜園や花づくりの意欲を高めようと、自治体の枠を越えて無料開放しているのが特長。中高年層の女性に人気が高い。

講師は、同センターや県徳之島事務所農業普及課の専門職員らが担当。隔月1回・約3時間ずつのペースで、22年度は、①野菜の栽培法②秋野菜の作り方③病害虫防除について④野菜の育苗法⑤夏野菜づくり⑥家庭用草花の作り方―をテーマに開講。ウィズコロナで本来のペースも取り戻した。

閉講式は、最終6回目の講座(講師・県農業普及課農業技師の脇田千尋さん)に続き約30人が出席してあった。

森田弘光町長はあいさつで「学んだ知識を生かし、各家庭で安心安全な野菜を作って各食卓へ。来年度もみなさまのご意見を聞きながら、地域に寄り添った農業塾にしたい。誘い合ってご参加を」。国体トライアスロン競技(10月8日、同町開催)と第36回トライアスロンIN徳之島大会(6月25日、3町開催)の2大全国大会への花いっぱい運動への成果の発揮にも期待。受講者たちには草花の種子が贈られた。

受講者の1人、同町瀬滝の主婦中野田鶴子さん(66)は「お友達が受講したいというのでともに参加。自分の手でいろんな花を育ててみたい。来年度も進んで受講したい」とニッコリ。

同農業センターによると、23年度農業塾は5月11日に開講式・第1回講座を予定。ほか、年3回「農業技術セミナー」(パッションフルーツ栽培、接ぎ木の方法、シイタケ栽培の3種)の各受講者も募集する。

同町農業センター電話0997(85)2214。