高規格救急車を鹿児島市と奄美市に寄贈

高規格救急車がお披露目となり下鶴市長(右)、安田市長(左)から才納さん(中央)に感謝状を贈られた

才納さん(奄美市出身) 両市から感謝状

奄美市出身の才納さんは鹿児島市内で50年以上、婦人服や大島紬販売店を経営。2012年に店を整理して以降、「故郷のために形になるものを贈って貢献したい」と、19年5月に両親の出身地である大和村にマイクロバスと福祉車両(1000万円)、19年10月と20年に8月には奄美市へ福祉車両と消防指揮車(1000万円)を寄贈した。

3年ほど前に妻が救急搬送されたことがあり、救命活動の重要性を、身をもって体験した。昨年5月に鹿児島市に1500万円、奄美市に1000万円を寄付。今年3月に完成した高規格救急車のお披露目となった。

式では鹿児島市の下鶴隆央市長、奄美市の安田壮平市長から感謝状が贈られた。下鶴市長は「高齢化社会を迎え、これからますます救命救急活動の充実・強化が求められる。頂いた志を胸に安心・安全な街づくりを進めていきたい」、安田市長は「郷土の先輩の心温まる想いをしっかりと受け継いでいきたい」とお礼を述べていた。

才納さんは「これまで長く暮らしている鹿児島市に恩返しができていなかったが、安田市長を通じて下鶴市長につないでいただいて実現できた」と喜んでいた。