巨大パノラマリーフ作成

 

 

 

観光ルールを網羅
奄美大島自然保護協 観光客などに配布へ

 

 

 奄美大島5市町村で構成する奄美大島自然保護協議会(平田博行会長・奄美市世界自然遺産課課長)はこのほど、自然遺産の利用ルールを一括してまとめたリーフレットを作成した。日本語版3万枚、英語版3千枚を、観光客を主な対象として世界遺産センターや空港などで配布する。英語版は、23日に寄港予定の外国船籍クルーズ船乗客を対象に配布する予定。

 作成されたリーフレットは、新聞4面を横に広げたパノラマサイズ(縦51㌢/横160㌢)=写真=。読売新聞西部本社(福岡市)に制作を委託、制作費は900万円(うち450万円は県の地域振興推進事業補助)。

 車の乗り入れが禁止となっている金作原、アマミノクロウサギの夜間観察でツアーガイド同行が推奨される市道三太郎線など観光ルールが異なるため、観光客から「分かりにくい。利用しづらい」などの声があがっていた。

 リーフレットには、与路・請・加計呂麻島を含む奄美大島全島を表示。事故の多い道路が赤線で示された。世界自然遺産エリアと緩衝エリアも色分けされている。盗掘・盗採防止や生きものにやさしい運転の啓発など島全体のルールも明記された。

 さらに、自然観察の森(龍郷町)の紹介▽金作原(奄美市)の認定ガイド同行ルール▽世界自然遺産センター(同)の紹介▽市道三太郎線(同)の夜間車両・速度規制▽フォレストポリス(大和村)の保護地区内ルール▽野生生物保護センター(同)の紹介▽国直集落(同)のマリンレジャーなどに関するローカルルール▽湯湾岳(大和・宇検村)の盗掘防止啓発▽タエン浜(宇検村)海水浴場利用ルール―などがGコード付きで掲載された。裏面には、奄美の海・山・動物の写真が配された。

 ホテル・レンタカー・観光施設などへまとめて配送することにも対応する。問い合わせは電話0997‐69‐3062市役所世界自然遺産課。