「徳之島祭り」4年ぶり開催

特産品販売やライブステージでにぎわった第10回「徳之島祭り」

特産品販売・ライブで〝島一色〟
春一番、タンカン売り切れに 尼崎市

【関西】第10回記念「徳之島祭り」(徳之島町・天城町・伊仙町主催、(一社)徳之島共催)が18・19日、兵庫県尼崎市の阪神尼崎駅前中央公園で開かれた。同島特産の「赤土新バレイショ『春一番』」をはじめとした特産品販売やシマ唄などのステージでのライブがあり会場は〝島一色〟に染められた。

同イベントは2012年からスタート。同島内の事業所やJAあまみ、三町役場がブース出展するほか、関西に店を構える徳之島出身者らも参加している。

飲食ブースでは「春一番」を使ったフライドポテトやコロッケなど食べ歩き可能な商品のほか、タンカンの生絞りジュースや砂糖炊きなどの実演販売も人気を博していた。19日午後に大阪府寝屋川市から家族で来場した主婦の水本のり恵さんは「母の出身が伊仙町。初めて来たが、思いのほか規模が大きく驚いた。来年はもっと早い時間から訪れたい」と笑顔を見せた。

幅広いラインナップの黒糖焼酎の販売もあり、会場内にレジャーシートを広げ、〝プチ宴会〟に興じる来場者らも。役場設置のブースでは移住相談やふるさと納税のPRなども行われた。

ステージではシマ唄やポップス、踊りの披露も。〝お馴染み〟ともいえる「ワイド節」の演奏が始まると、来場客らも積極的に輪踊りに参加し会場を盛り上げた。

事務局を務めた(一社)徳之島の小林昭弘理事長は「例年2万人超えの来場だが今回はそれ以上。徳之島から持ち込まれたバレイショ4トン、タンカン2・5トンも完売となった」。地元の出身者団体として協力した関西徳州会の松元徳光会長は「天気にも恵まれ大勢の人に来てもらえて喜ばしいこと。今後も徳之島だけでなく群島全体の発展に寄与したい」と語った。