横田さん(北高2年)英検準1級合格

合格証を手に笑顔の横田夕奈さん(中央)

先輩の背中追いかけて 目標は国際人

 奄美市笠利町の大島北高校(松本勇二校長、生徒116人)の2年生・横田夕奈さん(17)が英検(実用英語技能検定)準1級に合格した。高・大学生では合格率10~15%といわれる難関試験を2度目の挑戦で突破し、次の目標を「大学進学。国際関係学・社会科学を学びたい。人権に関わる職業を選べれば」と抱負を語った。

 「人権が無視される世界情勢に腹立たしい思いでいる。外国語圏の人との交流から世界を広げたい」(横田さん)。こうした思いが、英検を受験するきっかけのひとつだという。

 「1学期はリスニング・ライティングに集中、2学期以降は長文を徹底的に解きまくった。先生(英語科教諭の近藤美香さん)に頼んで、専用のノートを作ってもらった」と勉強法を話した。単語帳は常に離さず、NHKの英語ニュースを1・2倍速で聴くリスニングの特訓法も明かした。

 横田さんが英検を目指したのは、「真歩子姉ちゃんの存在が大きかった」という。2020年、家族ぐるみで付き合いのあった小林真歩子さんが、同高3年在学時に準1級に合格、「(中学生で)進路に迷っていた時期に、新聞に載ったのを見てびっくりした」。その驚きが次第に、「貼られている新聞の上に自分の記事を載せてやる」という目標に変わったという。

 先月28日の合格発表を聞いて、指導した近藤教諭は、「放課後も計画的に頑張っていた。努力が報われた」と目を細めた。横田さんは、「ここまでこれたのは親のおかげ。(近藤)先生のサポートも忘れない。もう上(1級)は目指さないけど、頑張って英字新聞を読めるようになりたい」と抱負を語り、進学のための勉強に集中するという。