救助隊員23人、技術競う

ロープブリッジ救出競技に挑む救助隊員たち

大島地区消防組合訓練競技会
県派遣チーム決まる

 2022年度大島地区消防組合の「管内消防救助技術訓練競技会」が23日、奄美市名瀬の同消防本部名瀬消防署であった。管内8署から23人の救助隊員が出場し、4部門で競技。5月末の県指導会へ派遣する代表チームが決定した。

 競技は、▽引揚救助▽ロープブリッジ救出▽ほふく救出▽はしご登はん―の4種目。今回からは所要タイムのほか、安全・確実性なども審査基準に取り入れた。

 永田隆樹消防長はあいさつで「安全・確実・迅速に行い、日頃の成果を満足できるよう発揮してもらいたい」と激励。喜界分署の竹下耕大選手が宣誓し「WBCのように熱く、高校野球にように一生懸命プレイします」と誓った。

 ロープブリッジ救出では、4人が3階部分に張られたロープを使って対面の建物に進入。要救助者を救出して脱出を試みた。

 引揚救助では、2人が10㍍の壁を降りて要救助者を確保。残り2人が10㍍の高さから引き揚げた。救助隊員らは九州、全国大会を目指して鍛錬してきた技術を懸命に披露。競技が終わるたびに、詰め掛けた一般観衆からも拍手が巻き起こっていた。

 県指導会へ派遣する3チームは次の通り(敬称略)。

 ▽引揚救助 ①伊藤チーム(伊藤之浩、山倉竜馬、福原成起、伊藤光介、肥後周平)▽ロープブリッジ救出 ①池田チーム(池田優也、泉成海、川上嘉之、賀川航太)▽ほふく救助 ①義永チーム(義永健人、岡野航介)