大型ネットトランポリン登場

伊仙町「義名山公園」遊具広場に登場した県内初の大型「ネットトランポリン」=23日、同町伊仙

義名山公園の新名物 伊仙町
県内初 

 【徳之島】伊仙町が「健康・長寿と子宝の基礎づくり環境整備」(社会資本整備総合交付金)の2021年度事業で、同町義名山(ぎなやま)公園=伊仙=で整備を進めた遊具広場などが完成した。23日午後、安全祈願祭があり、県内公園初の大型ネットトランポリン遊具を開放。子どもたちの黄色い歓声が〝義名山の森〟にこだました。

 義名山公園は、アマミアラカシ群落などの世界自然遺産の島の貴重な自然植生例も留める「義名山の森」(町指定名勝旧跡、標高約150㍍)に隣接。自然豊かなエリアに町総合体育館や多目的広場なども集約・融合。いわば同町のメインパーク的ゾーンとして広く親しまれている。

 町では、同公園の再整備・充実に向けて社会資本整備総合交付金(国土交通省)を活用。「健康長寿と子宝」をテーマに豊かな緑に包まれた空間を活用、多世代にわたる町民の健康増進・レクリエーションで心身を育む場―を目指し2010年度から再整備を継続している。

 町教育委員会(社会教育課)によると、21年度事業(繰越)では前年度に引き続き、旧テニスコートを改修して子ども向けの遊具広場を設置したほか、旧観賞広場については天然芝のグラウンドゴルフ場・サッカー場などに改修。事業費の見込みは約9200万円(国費約4600万円)という。

 遊具広場については、ネットトランポリン(規模は6本の支柱によるネット最上部6㍍、底部3㍍)や幅広すべり台などで構成。安全点検やメンテナンス時間帯以外は常時無料開放。「子宝日本一のまちとして子どもたちの居場所、遊び場を創出。同時に町民の多用なスポーツ・レクリエーションの需要に対応したい」。さらには「フィットネスなど体幹トレーニングでの利用も見込まれる」(社会教育課)と期待する。

 安全祈願祭には大久保明町長ら町当局や町教委、施工業者など関係者が出席。神事の後、子どもたちが心身ともに大いに弾ませ合い、黄色い歓声と笑顔が広がった。