月と金星「大接近」

九州南部、南西諸島で月と金星が大接近する様子が見られた(24日午後8時34分、大和村)=西康範さん撮影=

24日夜、大和村で撮影

 大和村で24日夜、月と金星が大接近する様子を、奄美市名瀬の西康範さんが撮影した。夕暮れ時の宵の明星と細い三日月による天文現象が、奄美の夜空を彩った。

 この日、九州南部、南西諸島で月が金星を隠す現象「金星食」が予想され、西さんは奄美地方の予報時刻、午後8時56分頃まで、同村海岸近くでカメラとともに待機。月没頃、西の低空で現れることから、水平線が見渡せるなど場所や時間に制限がある中、シャッターチャンスを狙った。

 残念ながら、夕方から雲に覆われる天候となり金星食の確認はできなかったが、金星が月に隠れる直前の「大接近」をカメラに収めた。

 西さんは2012年8月、当時、国内で23年ぶりとなった金星食を撮影。「今回、流れる雲に阻まれ、金星食を見ることがかなわず残念だった。しかし、大接近する様子もなかなか見られない光景であり、撮影できて良かった」と話した。