「関東三五会」にぎやかに開催

懐かしい顔がそろって乾杯をする出席者

記念写真に笑顔の出席者たち。壁には「祝日本復帰70周年」の貼り紙が

復帰70周年などの話題で懇親

 【東京】「関東三五会」がこのほど、東京都港区の中華料理店で第28回の懇親会を開催した。関東在住の出身者のほか、奄美からも駆け付け、懐かしい顔がそろった。参加者らは黒糖焼酎などを堪能しながら、近況や奄美群島日本復帰70周年の話題に花を咲かせていた。

 「第28回・関東三五会」は、港区のJR新橋駅からほど近い、新橋亭(しんきょうてい)新館で19日に行われた。会には、東京都内や神奈川県など関東近郊のほか、滋賀県や奄美などからの9人を含め合計33人が元気に集った。

 同会は、大島高校と奄美高校(当時は大島実業)の昭和35年卒業生で組織された同窓会。奄美の美しいサンゴ礁にちなんで名付けられたもの。70年前の奄美群島日本復帰当時は、小学校6年生。現在は81歳となっている。久しぶりの再会に、各テーブルでは島口を交えながら互いの近況を報告し合っていた。また「祝日本復帰70周年」と書かれたポスターをながめ、当時の話題にも会話が弾んでいた。

 「教科書が無料になったのを印象深く覚えています。それまでは、先輩のを書き写していたんですから」(盛睦子さん=名瀬小、奄美から参加)。「オルガンがピアノに代わった。カラオケでは必ず『日本復帰の歌』を歌いますよ」(松山征己さん=田検小、埼玉県在住)。ほか「提灯行列は忘れられない」「ラジオ放送の瞬間、手を合わせました」「父親が働く沖縄にパスポートで行くようになった」「B円(軍票)の交換に郵便局に走った」など、復帰にまつわるエピソードが聞かれた。

 同会事務局で幹事の一人、島岡稔さん(神奈川県・鎌倉市在住)は「小学生代表として『日本復帰バンザイ』を読みました。晴れて日本の子どもとして、中学に進学できます、とあいさつした」と70年前に思いをはせていた。