恒例「芋ほり大会」

恒例の「芋ほり大会」に参加した小俣松葉会の会員たち(28日、奄美市名瀬小湊)

親睦深め笑顔で収穫
小俣松葉会 名瀬小湊の畑で

 小俣松葉会(柿園徹会長、会員34人)が主催する恒例の芋ほり大会が28日、会員の昇義光さん(84)が所有する奄美市名瀬小湊の畑であった。天候に恵まれたこの日、ジャガイモの収穫に汗を流すともに、仲間たちとの親睦を深めた。

 同会は、小俣町で起きた大火を受け、94年に火災予防などを目的に結成。地元自治会と共同で「火の用心」まつりを開催。「芋ほり大会」のほか花見遠足があり、毎週月曜日には集会場で「転ばない体操」を行うなど活動を積極的に推進している。

 会の名前は、同町に多く生える「松の木」が由来。柿園会長(84)によると「2本1組の松の葉っぱのように、いつまでも夫婦仲良くいて欲しい」という願いが込められているという。

 芋ほり大会は会員、22人が参加。天候に恵まれた青空の下、昨年11月に種をまき無事成長したジャガイモのほか、そら豆、野生のノビルを収穫。傷つけないよう会員たちの手作業で約1時間掛け、一つひとつ丁寧に集められた。

 同会で体操や脳トレなどの指導役を務め、会員たちから「先生」と慕われる谷本雅子さん(92)は、「屋外に出るのは久しぶり。深呼吸が気持ちいい」と笑顔。この日も「採れたてのジャガイモは、皮付きのまま食べられる」など伝え、会員たちの作業を見守っていた。

 昇さんの妻、ミヨ子さん(79)は「今日まで、天気に恵まれ、無事故で楽しく笑顔で芋ほりができるよう祈っていたが、その通りになった。みなさんに喜んで出席していただけたことが何より。欠席者の分もたくさん採れて良かった」と語った。