新たに「業務隊」編成

陸上自衛隊奄美駐屯地業務隊隊旗授与式(1日)

奄美駐屯地で隊旗授与式
陸自

 新たに編成された陸上自衛隊奄美駐屯地業務隊の隊旗授与式が1日、奄美市名瀬大熊の同駐屯地であった。同隊のほか、駐屯地所在部隊が参加。今後、約70人の隊員・防衛省職員が、同駐屯地内の給食や宿泊、衛生のほか、施設管理、福利厚生などを担っていく。

 奄美駐屯地業務隊は、今月16日に新設。▽総務科▽補給科▽衛生科―など五つで編成。これまで野戦・野外の兵站=へいたん=業務を担う、奄美警備隊後方支援隊が兼務してきたが、同業務のさらなる整備・強化を目的に新編。今回の増員に伴い、奄美駐屯地と瀬戸内分屯地の隊員は、約20人増の計約630人となる。

 式で西部方面総監山根寿一陸将(代読)は「南西諸島を含めた各種防衛、警備などに対して即応体制を堅持し、精強性を維持、向上することが重要。鹿児島県民、奄美大島島民からの期待はますます高くなると予想される」として、「国防最前線の駐屯地に所在する業務隊として、自覚と誇りを持ち、高い意識と強固な団結心を持って、隊員たちを支えてもらいたい」と訓示した。

 業務隊長の柿崎貴志2等陸佐は答辞で「駐屯地、部隊、隊員のために最善を尽くし、各部隊と連携を強化する」と述べ、「地域に密着した部隊を築けるよう最善を尽くし、南西奄美において防衛の強化に努める」と宣誓した。

 またこの日は、宮古警備隊が駐在する宮古島駐屯地でも、業務隊新編に伴う隊旗授与式が行われた。