昨年12月に吉井盛悟さんとのライブを行った平田まりなさん
シマ唄を取り入れた授業を行う平田まりなさん(提供写真)
【東京】唄者で奄美出身、在住の平田まりなさんが精力的に演奏活動をしている。シマ唄を「自然と人々をつなぐツール」ととらえ、さまざまなチャレンジを行っている。7日にはその2回目のライブを開催する。
奄美の伝統を多くの人に知ってもらおうと、シマ唄の可能性を追い求めるように、挑戦するアーティストら。そうしたなか平田まりなさんも「シマ唄を武器」にエネルギッシュな演奏活動に余念がない。
昨年12月15日には「Earth Voice project(アースボイスプロジェクト)」と称し、日本音楽家の吉井盛悟さんとのライブを行った。「実験的なことも含め、シマ唄と和太鼓、篠笛、胡弓のつながりが懐かしく新鮮だった」と振り返った。子どもたちにシマ唄の授業をし、自衛隊駐屯地などで披露、シマ唄を広げるチャレンジの一環で「奄美復帰70年」というフレーズにも触れる機会がある。
だが「シマ唄の師匠でもある祖母(松山美枝子さん)から昔話をよく聞いているせいか、70年だからこそとの話はない」という。ただ「その歳月により、先人の苦労も幸せも伝えられなくなっているのかなとも思います。それをシマ唄でも伝えていきたい」と語っている。
いよいよ7日に第2回目のライブを迎える。「初回に来てくださった方々のおかげさまで、さまざまな気付きがありパワーアップしました。アースボイスの成長と呼吸を一緒に楽しんでほしい」と話している。熱いライブが期待されるのは「南青山MANDARA」(港区青山3―2―2)。電話03・5474・0411。問い合わせ先はアーズボイス事務局info.earthvoice@gmail.com