各種助成事業を簡潔に解説、分かりやすいと好評の「徳之島町農林水産課事業計画」(23年度版)
【徳之島】「令和５年度が始まり、農林水産課一同新たな気持ちで農家の所得向上のための面積拡大・単収向上・品質向上に」―。徳之島町は今年度版「農林水産課事業計画」（ダイジェスト冊子）の町内配布を始めた。各種支援・助成事業を集約して簡潔に紹介したいわば農政事業のメニュー。「簡潔で分かりやすい」と今年も好評のようだ。
新規就農支援から担い手、中核的農家の経営改善・規模拡大に至るまで力強いテコ入れとなってくれる公的支援制度。より有利で魅力的な事業となると希望倍率も高い。農政サイドには、より積極的な情報提供と公平性が不可欠。受益対象者には情報の収集努力も求められる。
国・県事業を含む各種支援・助成事業をダイジェストした同町「農林水産課事業計画」。平等性確保の面からも数年前から発行。コロナ禍で中断しているが、町内全域での「集落営農座談会」の〝テキスト〟にも活用。要点を分かりやすく簡潔に解説している点では高齢農家たちにも毎年好評だ。
２０２３年度版はＡ４サイズの18㌻。巻頭で「農林水産課職員一同、新たな気持ちで農家所得の向上に…」。最寄りの集落座談会への参加も要望。
項目別では、▽農政係＝集落営農座談会・農地中間管理機構・新規就農支援・担い手支援・土壌分析など14種▽糖業係＝さとうきび農業機械・リース事業・地力増強対策・優良種苗供給確保など６種▽農産係＝果樹対策・産地パワーアップ・特殊病害虫対策など６種▽畜産係＝家畜導入・受精卵センター・肥育実証・優良雌牛導入など８種▽林務係＝有害鳥獣捕獲報償支払い▽水産係＝離島漁業再生支援交付金・漁業施設機器等補助事業―などの要旨をピックアップ。
発行に当たって同課の高城博也課長は「集落営農座談会も再開してご意見・要望も聴きたい。新たに、園芸品目振興への堆肥・緑肥購入など環境保全型農業の推進も強調。各事業の申し込み期限も念頭にご利用を」と話した。