Bリーグ会場に奄美の風

応援に駆け付けた出身者らと全員で記念写真。会場には東京奄美会、東京喜界会などの横断幕も応援

記念写真に収まる選抜メンバーたち

埼玉・越谷でゲームに出身者ら応援

 【東京】「バスケの聖地に奄美の風が吹いた」――。埼玉県・越谷にあるプロバスケットボールチームの本拠地で、大島地区の選抜メンバー(朝日中、古仁屋中、喜界中、小宿中、知名中、名瀬中の1、2年生)がエキシビションゲームで躍動した。熱戦は奄美出身者らが見守り、大島高校ダンス部も華やかに舞った。

 イベントは「子どもたちに夢を!」と題し、奄美大島プロジェクト(越谷アルファーズ×バイオレーラプロジェクトsupportedbyGFD)として実施された。3月25日、プロバスケットボールリーグ(Bリーグ)所属の越谷アルファーズの本拠地ウイング・ハット春日部には、大島地区から選ばれた15人が集結。「大島地区バスケットボールU15選抜×越谷アルファーズU15」としてエキシビションゲーム(前座試合)を行った。

 「惜しい」「頑張れ」。雨のなか駆け付けた出身者らは、選手たちに熱い声援を送り、戦いを見守った。試合には敗れたものの、プロ選手が激突するコートではつらつとプレーを展開。会場に「奄美の風」を吹かせていた。

 イベントの世話人で、喜界島出身の上原和吉さんは「子どもたちは、地元(出身者)の応援を力にして、これからも奮闘してほしい」と話した。また、世話人代表(元東京奄美会幹事長、喜界島出身)の花岡正美さんも「これを機に、島でもバスケットボールがさらに盛んになればいいですね」と期待していた。

 プロの激戦に目を輝かせた選抜メンバーは、その後、東京奄美会との交流会を楽しんでいた。ハーフタイムやタイムアウトには、大島高校ダンス部の11人が越谷アルファヴィーナス専属チアリーダーとコラボパフォーマンスを披露。華やかな舞に大きな拍手が送られていた。