奄高定時制入学式

在校生も出席して行われた奄美高校定時制入学式(前列の7人が新入生)

学業/仕事2刀流貫け!
全員で卒業目指す

 県立奄美高校定時制(脇浩一校長、生徒26人)の2023年度入学式が7日あった。15歳から16歳の7人(男性4人、女性3人)が入学した。式には、在校生19人のうち17人も出席、保護者や学校関係者など合わせ46人の式典となった。全員、商業科生として「仕事と学業の両立」に一歩を踏み出す。

 入学生代表として久松百子(もこ)さんが「仲間とのきずなを大事にし、全員で卒業する」と宣誓した。

 脇校長は、WBC=ワールドベースボールクラシックを例に「仕事と学業の両立=2刀流を選んだ皆さんに敬意を表する。(心が折れそうなときは)今日の気持ちを思い出して、さらに目標を高め、学びを通して成長してください」と語りかけた。

 久松さんは「この年齢(15歳)ではできる仕事は限られるが、アルバイトをしながら定時制に通うことは自分自身が選んだことだからやり遂げたい。友達も作りたい」と緊張しながら決意を話した。

 式を終えて、在校生の父親は「夜遅くに帰ってくることになるので、昼夜逆転の生活になることがある。学業を中心に据え、空いた時間にゲームの時間を作るなど自身で工夫して卒業してほしい」とエールを送っていた。

 同校では14日に「新入生歓迎一日遠足」として在校生全員で、あやまる岬(奄美市笠利町)バス遠足を計画している。