県議選開票結果

自民 議席減も過半数維持
女性最多更新、倍増の11人

 9日投開票された県議選は、無投票だった7選挙区10人を含む新議員51人が出そろった。最大会派の自民党は33議席を獲得、改選前より5議席減らしたものの、過半数を維持し、すべての選挙区で議席を得た。女性は無投票選挙区3人を含めて11人が当選、過去最多だった改選前の5人から倍増した。

 今回の県議選に立候補したのは、無投票当選者を含めて77人。内訳は現職42人、元職2人、新人33人。戦後最も少なかった前回の68人を上回ったが、1人区を中心に無投票当選者が続いた。

 14選挙区で残る41議席を巡り67人が争い、県議会最大会派の自民党が38の現有議席を維持するか、非自民勢力が議席を伸ばすかが焦点となった。選挙戦では人口減少や子育て支援、物価高騰対策などのほか、西之表市・馬毛島での自衛隊基地整備などを巡って論戦が交わされた。

 選挙の結果、当選者の会派別は自民33人(候補者数38人)、立民2人(同2人)、公明3人(同3人)、共産1人(同1人)、無所属12人(同30人)。自民は県議会で過半数となる26議席以上を確保した。全国的には躍進した日本維新の会は1人を擁立したものの、議席を得られなかった。国民民主、参政も公認候補は落選した。

 定数17に7政党と無所属の計26人が立候補し激戦となった鹿児島市・鹿児島郡区。自民が現職と新人計7人が当選し、2人が落選した。公明と共産は改選前の3議席と1議席を維持、立憲民主は2人とも当選した。

 女性は過去最多の12人が立候補したが、うち11人が当選。会派別は自民5人、立民2人、無所属4人。

 投票が行われた14選挙区の当日有権者数は105万9556人(男49万3365人、女56万6191人)。投票者数は45万5337人。