平均糖度過去最高の15・69度 喜界町生和糖業

搬入を終え終了式を行う関係者

搬入量7万6千㌧
質量ともに前期上回る

 喜界町の生和糖業(田中睦生代表取締役社長)は11日、2022/23年期のサトウキビ搬入を終えた。搬入量は7万6524㌧で、前期実績の約3%増で2785㌧増えた。平均甘しゃ糖度は前期より0・28度高い15・69度(前期実績15・41度)で過去最高品質を記録するなど、質量ともに前期を上回った。生和糖業の終了で、群島内大型製糖工場の同期搬入はすべて終了した。

 今期は昨年12月12日に操業を開始し、8期連続で年内に始動。操業は今月13日までで、期間日数は計118日間を見込んでいる。

 品質内容を示す基準糖度帯の割合は、基準糖度帯(13・1~14・3度)が7・2%で、13度以下が0・6%、14・4度以上が92・2%(過去最高)を占めた。最高糖度は19・5度(前期実績18・7度)、最低糖度は11・0度(同10・0度)だった。

 22年産は「夏植え面積が広がったことで単収がよくなった」と当初目標の搬入量7万3千㌧を上回った。糖度については「9~10月にかけては降水量が少なかったが、12月と2月中旬~3月上旬にかけては気温がしっかり低くなったことで登熟も進んだ」と分析した。

 この日は、隈崎悦男町長や山倉正和工場長、関係者らが出席し搬入終了式を開催。無事故での搬入を終え、互いの労をねぎらい合った。

 22年産のハーベスタによる収穫率は98・17%。来期の増産に向けて担当者は「今期は春植え2回、株出しの手入れに取り組んだ。来期へは春植えや手入れをしっかりしながら増産を目指していきたい」と話した。