最高責任者の町長補佐官任命

DX積極推進へ瀬戸内町CDO補佐官として小林圭介さんが任命され、鎌田町長から委嘱を受けた(提供写真)

DX推進室設定の瀬戸内町
課題抽出、解決へアドバイス

瀬戸内町は、デジタル技術の活用で制度や政策を変革するDXを積極的に推進するため、今年度(2023年度)新体制として総務課内にDX推進室を設置した。鎌田愛人=なるひと=町長が最高デジタル責任者(CDO)だが、外部から専門家をCDO補佐官に任命した。

町総務課によると、CDO補佐官に任命されたのは小林圭介さん=千葉県出身=。これまで栃木県や北海道網走市、神奈川県箱根町などの自治体でDX推進に関わってきた。瀬戸内町での任期は4月1日から来年3月末までの1年間で、今月12日に委嘱式が行われた。

同町ではDX推進計画を定め、町民サービス・教育・行政運営デジタルファーストの三つの基本的な目標を掲げており、総合的・計画的に推進する窓口が推進室。総務課課長補佐を室長に職員6人体制で設置、専門的な知識や経験を有するCDO補佐官の任命は初めての取り組み。DX推進により住民サービスや行政運営を進めていく上で課題を抽出、解決のためのアドバイスなどの役割を担う。

任命を受けた小林さんは「ただデジタル化するだけでなく、その先にいる町民や県民の皆さま、さらに外部から来てくださる方々にも『瀬戸内町に来て良かった』と思っていただけるよう、アドバイスさせていただきたい。モットーは応援団。皆さまのしたいことを応援し、一緒に変えていければ」と抱負。鎌田町長は「昨年度はデジタル未来宣言や条例制定、新年度になりDX推進室を設置し、体制を整えてきた。今後、いかに中身を伴って住民サービス、行政運営をデジタルファーストでやっていけるかが大事。小林氏に指導いただきながら、取り組んでいきたい」とのコメントを出した。