看護福祉専門学校入学式

誓いのことばを述べる新入生代表・福留音巴さん

53人がプロ資格目指す
「継続する力を」

奄美看護福祉専門学校(向井奉文校長、学生159人)の2023年度「第29回入学式」が13日、同校サングリーンホールであった。新たに53人(看護学科38人、こども・かいご福祉学科15人/両科で男性12人)が入学した。看護師や保育士、幼稚園教諭などプロ資格取得を目指す。

向井校長は「島を支える医療、介護従事者を目指し、粛々と勉学に励み成長してください。継続する力を養って」と式辞を述べた。

新入生代表の大島高校出身、看護学科・福留音巴(おとは)さん(18)は「目指す資格は社会になくてはならないもの。医療・福祉の専門知識を身につけ、諦めずに積極的に努力し続けたい」と誓いを述べた。

看護学科に入学した翁長零さん(28)は、「沖縄で介護職に就いていたが、担当していた人が亡くなり、(助けられる立場になろうと)看護師の資格を目指し入学した」と話した。

こども・かいご福祉学科に入学した最年長の小山昌世さん(56)は、マレーシアに単身赴任して通訳の仕事をしていたという。「奄美に移住したいと考えたが、(通年で通訳の仕事はなく)住居と仕事がままならない。島のお荷物にならないよう幼稚園教諭と保育士の資格を取る。不登校の子どもと学校、病院をつなぐ仕事に就きたい」と意欲を語った。

入学式終了後は、サプライズ演出として、同校卒業生の田中功介さん(40)ら5人(全員奄美市在住)の「アマゴス」によるゴスペル合唱などが行われ、新入生歓迎ムードを高めていた。